全国にファンを持つ金沢ならず北陸を代表する純喫茶ローレンスへ

久しぶりにローレンスへ足を運ぶことができた。1966年、昭和41年創業。先代である父が16年前に亡くなり、今は娘さんである邑井知香子さんが一人で切り盛りをされていますがその彼女も今や69歳。健康問題もあり年々営業時間は短縮しており今は16-19時での営業となっています。

 

外観

 

昭和38年の三八豪雪の後に建てられたという旧い建物の3階にあります。

 

趣のある階段を一歩ずつ上り、3階へ。

 

お店の雰囲気

 

剥き出しのコンクリートが経年と共に色合いがくすみ、店内至るところに飾られたドライフラワーと共にまるでヨーロッパの古城のような世界感を醸し出しています。この店ではいまだ黒電話も現役です。

 

メニュー

 

「老婆は一日にしてならず、この店も一日にしてならずよ」と笑う知香子さん。メニューはドリンクのみで、お菓子が付いてくるのもこの店のお約束。「全部スーパーのバーゲン品よ」と裏表なく話してくれるのが面白い。

 

様々なエピソードが長い年月を物語ります。

 

この店は直木賞作家である五木寛之がかつて若い頃に移り住んだ金沢で執筆の場に選んだ場所であり、氏が決まって座っていた入口手前、奥の席はこの店の特等席。雑誌に掲載されることも多々で、全国に数多ある純喫茶の中でも稀有な存在として各地に多くのファンがおり知名度は地元民の僕らが思う以上に高く、この日は東京からの観光客が訪れていました。


知香子さんの矢継ぎ早で独特の会話も楽しく時が過ぎるのを忘れて過ごしてしまう。ちょっとした心の旅を味わえる昭和ノスタルジーな時間は夕暮れと共に黄昏れて行くのでした。

 

店名 純喫茶ローレンス
住所 石川県金沢市片町2丁目8−18
電話番号 076-231-1007
営業時間 16時〜19時
定休日 なし
駐車場 なし
HP なし
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